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肉骨茶(パクテー)爆発寸前

アメ横に行ったついでに肉骨茶の素を探してみた。c0065761_1742843.gif
アメ横センタービルの地下には
アジアの香りと匂いと臭みが充満している。
どこもかしこもアジア食材店。
丸鶏を売っている店に肉骨茶の素はあった。
こんどは、ちゃんと袋に肉骨茶と書いてあり、
作り方も排骨1斤。。。と豚肉用。

前はなかったでしょ? と訊くと
一週間ぐらい前に入ったのだと言う。
そういえば、周辺の肉屋には
豚肉の骨付きあばら肉がやたらに多い。
肉骨茶はそろそろ爆発(ブレイク)するのかもしれない。
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by mironobonus | 2005-03-28 17:41 | 食材とお料理

百まいのきもの

「変だ」という言葉と「普通だ」という言葉は
同じ人が使う言葉である。
そういうことを言いたくなるような風が
人と人との間に吹くときがあるのだろう。
風は止まないこともある。

「百まいのきもの」 岩波書店c0065761_1793126.jpg
 作:エリノア・エスティーズ
 画:ルイス・スロボドキン

「変」な名前のワンダ・ペトロンスキーは
毎日学校に、青い服しか着てこない。
教室のみんな、は、毎日ワンダに訊く。
「あなたは家に、きものを何枚もってるの?」

「私は家に、きものを百まい、持っているの」
転校するワンダは学校を去り際に
百まいのきものの絵と一緒に
みんなに愛をおいていく。

小学校2年生のある日、
この本の裏表紙に私は自分の名前を書いた。
カーボン紙を使って書いている。
小学校2年生は、
教室のみんな、の要素も
ワンダ・ペトロンスキー、の要素も
自分の中にあるように感じ、
40年以上経った今も、その本を部屋に置いていて、
「私は、家に、『百まいのきもの』を持っているの」
と自慢している。

百まいのきもの
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by mironobonus | 2005-03-26 17:13 | 読書の時間

大谷政吉商店 いわしの銚子煮

「すぐ多摩川なんだよ。あれがほら、もう堤防だ」
灰色の堤防に向かって歩く。
こちら側に舗装道路、向こう側にコンクリの堤防。
二つを渡す、半分朽ちた木の橋。

橋を渡ろうとすると
華やいだ醤油の匂いがする。
左を見る。プレハブ平屋の建物で佃煮を売っている。
ここはおいしいぞ。
ピンと来て店の人に話しかけると、
「うちはもう120年もやっているんですよ」

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プレハブの老舗は、大谷政吉商店。
いわしの銚子煮を買ってみた。
「ふつうは頭だけ取って
 煮てあるんですけど、
 うちのは骨と内臓も取って、
 一匹一匹焼いてから煮るんです」


お醤油が効き過ぎず甘みがへこまず、
120年のおかげさま。
二匹でお茶碗一杯の白いご飯をいただきました。
御馳走さまでした。

大谷政吉商店
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by mironobonus | 2005-03-20 20:51 | 食材とお料理

福砂屋のカステラ

昔、こんな話をきいた。
コンピュータには2種類ある。Macintoshとそうでないもの。
カステラも2種類ある。
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福砂屋のカステラは
スタイリッシュなデザイン。
デリケートで洗練された本体に
ざりざりとした歯ざわりのザラメ。
ザラメは本体の底に設置してあるので
底紙をはがすときは傷をつけないよう
慎重にはがしてください。

最初に味を知った子供の頃は、
長崎に住む母の友人経由でしか手に入らなかったのに
今はあちこちで買える。
従来のカステラサイズより
コンパクトで価格を抑えた商品もある。
コンパクトで価格を抑えたその商品にも
ザラメはちゃんと搭載されている。

御馳走さま。
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by mironobonus | 2005-03-17 21:13 | お茶とお菓子

山ン本五郎左衛門只今退散仕る*

80年代のある日、三島由紀夫読本を読んでいたら、
三島由紀夫が絶賛する小説があるというので、
渋谷のパルコ パロウルに行って、
その小説が収めてある
沖積舎「稲垣足穂作品集」を買ってきた。

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稲垣足穂
「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」

僕ガ比熊山ノ古墳ヲ探検シタノハ、
約一ヶ月前、詳シク云ウト
寛延ニ年夏至前後ノコトデアル。・・・


十七才の当主平太郎が住む麦倉屋敷。
ひと月の間に毎夜様々な妖怪が現れる。
ヘチマだの、漬物桶だの、大量の虚無僧だの、
妖怪のキッチュさもさることながら、
妖怪と云うには神々しすぎる物怪の親玉、
山ン本五郎左衛門と平太郎の交流がうつくしく楽しい。

山ン本五郎左衛門は平太郎に
「用があったら、小槌を振ればいつでもくるからね」といい残し、
小槌を与えて去っていく。

もともとこの話は、
広島県三次(みよし)市の稲生家に伝承される話で、実話であるという。
80年代最初に読んで以来、この小説は秘中の秘、のつもりでいたのだが
最近、読み直したのを機に、なにげなく検索をかけてみると
こんなものがある。
さてさてこれは、世代を飛び越え三次の町おこしに登場、
平太郎の子孫をはじめとする三次の民に糧を与えようとする、
山ン本五郎左衛門の愛ある霊力かとも思ったが、
さすがにこうなる
これは再び物怪が姿を現したのではないかと感じられる。
しかし、

・・・タトエ顔ニ触ッテモ、又跳ネ歩イテモ、
ソレ丈ノ話ダト思イ定メテ打ッチャッテ置イタガ、
首々モ手モ次第ニ消エテシマッタ。

以後相手ニナラヌガ一等良イト云ウコトヲ、
僕ハ愈々(イヨイヨ)確カメタ。

という平太郎の言葉通りにしておこうと思う。

注*)書名は、「余ハヤマモトニ非ズ、サンモトト発音致ス」
ということなので、サンモト、と発音されたい。

稲生物怪録
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by mironobonus | 2005-03-14 21:23 | 読書の時間

TAKE 5

 小田急線は TAKE 5 に停車。

c0065761_8364872.gif70年代のある日
ジャズ研の人達が
話している

Take5ってさ
むこうがおか
ゆうえん・・
どははははは
    

    む こ う が お か  ゆ う え ん 
    む こ う が お か  ゆ う え ん 
    む こ う が お か  ゆ う え ん 
    む こ う が お か  サ バ ダ バ
    サ バ ダ バ ダ ・  ・ ・ ・ ・

 向ヶ丘遊園さえあれば、5拍子でもハズレない。
 イントロはとりあえず遊園地。
 ジャズ研の人達はあとで、G(ゲー)千持って飲みに行く。
 私はG(ゲー)千が5000円のことだとやっと知ったばかり。

 TAKE FIVE
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by mironobonus | 2005-03-08 22:00 | music

肉骨茶(パクテー) つづき

「あ、これこれ」
路地奥の店の主人は、
少し離れた食材棚に引っかけてあるハデな袋を指しているが、
遠目に見ると全く変わらない。
よく見ると、わずかに豚肉仕様のようで、
「焼酒雛」が「四・・」となっている。
パッケージ裏にも、鳥の料理だけでなく、
豚の排骨を使った料理法が数行書いてあった。

中国語を知らなくても、中国語と日本語の文法が異なっていても
漢字の力は肉骨茶の料理法を教えてくれる。

鍋に水と肉と肉骨茶の素と紹興酒と
干し椎茸をそのまま入れ、
煮ること1時間。途中で油揚げを入れ、
塩と魚醤で味をつける。
部屋は、漢方の香りでいっぱいになった。

味をおそるおそる、みる。c0065761_11123814.gif
茶色いスープの味は、
部屋に充満する強い香りとは
一線を画した上品さ。
うん! このお料理は身体の味方。
新しい味の世界がまたやってきた。

本来マレー系中国人の料理だそうだが
買ってきた肉骨茶の素は台湾製。
台湾のサイトに行ってみた。
Welcome to @food 網路美食坊
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by mironobonus | 2005-03-06 11:06 | 食材とお料理

肉骨茶(パクテー)

シンガポールに滞在したことのある友人に
肉骨茶(パクテー)という料理があると聞いた。
骨付きの豚肉を、漢方味のスープで煮込んだもので、
働く人の朝ご飯として生まれたものらしい。
荻窪に一軒、おいしそうなお店があったが、
行く時間がないので、作ってみることにした。

「パクテーの素」が必要とのこと、
ネットで買おうと探したがヒットせず、
たまたま出かけた横浜の中華街で、食材店の主人に聞いてみた。
ない、という。「このへんであるとしたら。。。」と路地の奥の
食材店を教えてもらい、行ってみた。

路地奥の店の主人は「パクテー」を知らなかった。
しかし、漢方の入ったダシ袋みたいなもの、と説明したら、
「あ、はいはい」。
ハデな袋をホチキスで10連ずつとめた紙の台紙が
食材の棚にひっかけてあった。鶏料理の写真があるが、
台紙の方には、肉骨茶とも書いてある。
「あった!」。

路地奥の店の主人は言う。c0065761_11375677.gif
「もう一種類ありますよ、
どこだったかな」(つづく)
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by mironobonus | 2005-03-05 09:53 | 食材とお料理

いただきます

知人の某氏は、食事の前に「いただきます」を必ず言われる。
ホテルのダイニングでもあんみつやさんでも、
ちゃんと手を合わせて真摯に「いただきます」とおっしゃる。
言葉の前にお箸を持ってしまったときには、
「あ、いけない」という風に、少しあわてて、
お箸を持ったまま指の先だけ合わせるようにして、
それからがつがつと、食事をされる。

だいぶ前、その姿をはじめて見たとき、
人柄というのは、こういうところに出るのだなあと感じ入り、
悪ぶった姿勢やうがった考えの染みこんでいる自分を恥じるとともに、
なにかとても美しい世界に、再会したような懐かしい気分になった。

その後も食事に同席させていただくときは、
「いただきます」のその瞬間をじっと見てしまうので、
私自身の「いただきます」はいつも
じゃんけんでいうあと出しになってしまう。

「いただきます」の某氏とは、
なかなかお目にかかることができないが、
その方の「いただきます」は、私にとって、
その後の食事を必ずおいしくしてくれる
秘密の食前酒になっている。
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by mironobonus | 2005-03-03 08:16 | ココロと気持ち

キャラメルローズ

たまたまバラの花束を持っているときに
ちょうど不二家のフランスキャラメルを口に入れていて
偶然目の前で始まった東大寺の法要から
伽羅香が香ってきた時の香り。
そのバラと伽羅とキャラメルの混じり合った香りを
「キャラメルローズ」と呼んでるんですが、
そんな、偶然に出会うかどうかは
まったくわからないですね。
。。。。いつになるんだろ。
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by mironobonus | 2005-03-02 14:15 | お茶とお菓子